髪でいざなえ!男を上げるメンズシャンプー大全
コカミドプロピルベタインとは、少し長く覚えにくい名前をしていますが、簡単にいえば自然由来の成分です。椰子(やし)の実から摂取できるオイルに含まれており、界面活性剤としての作用があります。
界面活性剤とは、油汚れを始めとした汚れ成分に作用し、水で洗い落とすことのできるもののことです。
この界面活性剤は、コカミドプロピルベタイン以外にも様々な成分があります。しかし、中には刺激が強すぎて髪の毛に負担を与えてしまうものも少なくありません。
しかし、コカミドプロピルベタインに関しては刺激が低く、髪の毛や頭皮のダメージが少ないです。そのため、コカミドプロピルベタインはメンズシャンプー以外にもベビーシャンプーにも活用されていることが多いです。
コカミドプロピルベタインは、刺激が弱いだけではありません。他にも、髪の毛や頭皮のケアに対して有効な効果があります。
それが、殺菌成分と保湿効果、そして、毛髪の柔軟効果です。コカミドプロピルベタインに含まれている保湿効果により、シャンプー後に流れ出た皮脂を補い、頭皮や髪の毛の潤いを維持します。
また、殺菌効果によって頭皮の痒みの原因となる炎症を防ぎ、頭皮を清潔に保ちやすくなります。
肝心のシャンプーとしての使用感ですが、これも好評です。コカミドプロピルベタインが含まれているメンズシャンプーは、泡がきめ細かくしっとりとしており、使っていて爽快感を得られやすいです。
いくら効果が良くても、使用感が悪いシャンプーを使うというのはあまり良いものではありません。よって、使い心地の良いものを使いましょう。
そもそも、コカミドプロピルベタインは刺激性が少ないということから、眼や皮膚に対して非常に安全性が高い成分として知られています。
また、界面活性剤の中には刺激性が強いものも存在し、長期間使用することで髪が傷んでしまう種類も存在してきます。ただ、その成分に関しては毒性が低いとされているのであまり心配するものでもなさそうです。
一方で、「コカミド」と言えば「発がん性」というキーワードが一緒にされるイメージが持たれます。発がん性と聞いただけでかなり不安を感じてしまうワードになるのですが、その点に関しての安全性はきちんと保たれているのでしょうか。
コカミドプロピルベタインは天然のヤシ油が原料ですので、ノーケミカル、無添加、ナチュラル志向の人たちから好まれることが多いですが、「コカミド」自体は科学的に合成された成分となります。原料だけを見れば天然かと思われがちですが、実際には化学成分ということには変わりはないのです。
また、1997年以降には発がん性が懸念されている成分であり、多大な危険を及ぼす可能性があるともされています。2012年には、アメリカのカリフォルニア州で発がん性と生殖毒性の危険がある成分として警告もされました。
とはいえ、タバコのように発がん性物質指定がされているわけではありません。ですので、一般的には危険性はまだないという声の多いような気もします。実際、動物実験において通常ではありえない条件の中で行ったとはいえ、発がん性が見られたという結果も出ていますので、危険性に関しては自己判断に全て委ねるということしか言えないのも事実です。
今現在コカミドは、がんの発症との明確な関係が見られていないということから、現時点ではまだ安全性が高い成分であると言えるかもしれません。
コカミドの安全性に関しては、正直なところまだグレー状態であるのは確かです。ただ、発がん性を誘発する成分があると言えども、まだ明確な因果関係が出たわけではありませんので、今のところはまだ安全性に信憑が持てるような気もします。
ちなみに、大手のシャンプーなどにはこのコカミドは積極的に使われている成分ですので、実際に目にする機会も多いことでしょう。脂肪酸にアミド基のついた構造ですが、これはアミノ酸とは無関係であります。したがって、アミノ酸系界面活性剤ではなく、合成界面活性剤や両性界面活性剤という部類のものとなります。実際は、他の界面活性剤の補助的な役割として配合されることが多いです。
何度も言いますが、コカミドは発がん性を誘発する声が多数から聞かれますが、明確な危険性を知っておくことで安全に使用できるはずです。
ここでは、そんなコカミドの危険性や特徴を具体的にご紹介していきたいと思います。
実際には、シャンプーだけでなくあらゆる化粧品にもこのコカミドという成分が使われています。せっけんやシャンプーといった、泡立てて使用する化粧品ではなめらかでクリーミーな泡立ちが大きな特徴を持ちます。このコカミドという成分は使用感を高めるためには必要不可欠な存在でもあるのです。また、「アルカリ領域では陰イオンの性質」、「酸性領域では陽イオンの性質」となり、洗浄効果や汚れに吸着する効果、殺菌効果なども一緒に持ち合わせているのです。
上記でも述べましたが、コカミドの原料は天然のヤシ油なので、ノーケミカル、無添加、ナチュラル志向の人たちから好まれることが多いです。確かに、無添加でノーケミカルな化粧品を使うことでいつまでも健康的なお肌が保てるような気もします。ちなみに、コカミドは科学的に合成された成分ですので、人によっては天然という見方もする人もいますし、ケミカルという見方をする人もいます。正直なところ、この部分だけはグレーな部分となりますので、これらの言葉だけで惑わされるのではなく、中身や性質に目を向けることで安全に使うことができるのではないでしょうか。
発がん性の可能性が懸念されているということはここでも述べています。しかし、それに関しては明確な因果関係がなされていないため、全てを鵜呑みにするにはまだ早い段階でもあるのです。あくまでも「可能性」ということであり、決定的なことはありません。発がん性物質指定されたわけでもありませんので、今の時点ではまだ危険性が低い成分になるのではないかと思われます。
成分名に「ベタイン」と言葉が入るものは「ベタイン系界面活性剤」と呼ばれています。ですので、ここまでたっぷりと説明してきたコカミドプロピルベタインはこの部類に属されます。これと同じような成分が含まれるベタイン系界面活性剤に、「ラウラミドプロピルベタイン」というものも存在してきます。ちなみに、この2つは美容の専門家からもきちんとした後押しされる人気の高いものとなっています。
別名では「両イオン性界面活性剤」とも呼ばれ、その名の通り水に溶けると陰イオンにも陽イオンにもなる性質を持っています。水がアルカリ性の場合は陰イオンに、酸性の場合は陽イオンになることで水中の酸やアルカリを中和し、この作用により他の界面活性剤の洗浄力を低下させないようにする働きが期待できるのです。
そのため、単独で配合されることはほとんどなく、他の界面活性剤の洗浄力を落とさないための補助剤として使用されています。
また、アミノ酸系界面活性剤より洗浄力が弱く刺激も弱いため、皮膚の弱い方にもオススメできる界面活性剤でもあります。
最近では、「ラウリルヒドロキシスルタイン」や「ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン」など、スルタイン系の両イオン性界面活性剤も多く見受けられるようになりました。とはいえ、性質はベタイン系と何ら変わりはありませんので、どちらを使っても同じ効果をもたらすことができるでしょう。
ここでは、コカミドプロピルベタインが配合されているシャンプーを一部紹介します。
シンプリッチから開発・販売されているシャンプーです。
「赤ちゃんにも使える」というテーマのシャンプーであり、オーガニック成分にこだわり、作られています。使い心地も重視しており、従来の製品と遜色のない使い心地もポイントの一つです。
価格:2,980円(税別)※定期コースの場合、初回のみ1,490円(税別)
リバテープ製薬から開発・販売されているシャンプーです。他にも馬油が含まれているのが特徴であり、保湿効果に優れています。頭皮のケアに特化したスカルプシャンプーも開発・販売されています。
価格:2,484円(税込)※定期コースの場合、20%オフ
コカミドプロピルベタインの現時点での安全性は、稀に軽い刺激が起こることはあるにせよ、総合的に見れば皮膚刺激性はほとんどないというのが現状です。確かに軽度~中程度の刺激性はありますが、アレルギー体質の人であっても症状としてアレルギーの起こる可能性が低く、安全性の高い成分だと言われています。
ただ、接触性皮膚炎や手湿疹など、アレルギーが原因と思われる皮膚炎を発症したことがある人は、アレルギーが起きる可能性が少しだけ高くなるということだけは頭に入れておかなければなりません。
ある皮膚刺激性に関する試験結果に、皮膚刺激性なし~弱い刺激性ありという結果が出ました。しかし、刺激性があるものは50%濃度と実際の配合量よりはるかに高い濃度のため、実際の配合量を目安にした場合は稀に皮膚刺激が起こる可能性はあっても、毒性に関してはほとんどないとされているのです。
一般的には発がん性があったり、毒性が強い性質を持つものとされていますが、これはあくまでも危険性があるかもしれないという程度のレベルです。実際の因果関係ははっきりしておりませんので、現時点ではコカミドプロピルベタインの成分が入ったシャンプーや化粧品を使用しても、身体には何ら問題が起こることはないと言えるでしょう。